「温故創新」210916 N881 伊波喜一

楽しんで ルーチン欠かさず 続けるか レジリエンスを 高める秘訣     

 動くと汗ばむものの、空気が秋の気配に変わってきている。

 通勤路を歩いていくと、いつもの道にいつもの猫がいる。三毛猫と黒猫がエサを待っていて、筆者に横取りされないように(?!)こちらの様子を窺っている。

 三毛猫に比べると、黒猫は用心深い。たえて、こちらに気を許したことがない。今朝もこちらが近づいてくるのを、用心深くじぃっと見入っていた。

 世の中のテンポは目まぐるしい。これにネット環境が加わると、手に入らないものはないと幻想を抱く。クリックさえすれば、全てが届くと思い違いしてしまう。

 効率化を優先することは大切だが、それも程度問題である。行き過ぎると、ストレスでこの身を壊されてしまう。

 直接体験したことは、心の奥底に刻まれる。

 卑近な例だが、食事一つとっても毎日欠かさず摂ることで健康を維持している。食べ物の匂いや食感、歯ごたえが脳に刺激を与え、活力を生み出す。

 もし食を欠けば、生きる力が削られる。昨日と今日と比べるだけでは、大きな変化は感じられないかもしれない。それが1ト月、1年と経った時には、大きな差となって現われる。

 平凡だが、ルーチンを繰り返すことでレジリエンスが高まるのだ。