「温故創新」200717 N485伊波喜一

オンライン 全て解決 出来るかな 便利なことに 落とし穴あり  

 コロナの感染拡大を受けて、GoToトラベルキャンペーンから東京が外された。東京は昨日も250人越えの感染を記録した。

 東京からの観光客は、招かれぬ客のようだ。 

 大手の企業ではまた、テレワークが再開しそうな気配である。

 オンラインで結べば、声だけでなく互いの表情も映し出せる。夢のようである。

 授業もオンライン授業で出来るので、密を避けるには格好のツールとなるとの触れ込みだ。 

 半面、ネット環境に頼りすぎることを危惧する。今、旅行など自ら出かけて行かなくても、実際の見聞以上にリアル感のある経験が出来る。しかしこれは経験であって、体験ではない。予め敷いたレールの上を走るようなものである。 

 社会に出てみると、世間がいかに矛盾に満ちたものであるか分かる。それでも、生きていかなくてはならない。この矛盾に葛藤しつつ、乗り越えていくのはほかならぬ自分である。

 現実は厳しい。自分の意のままに進むことなどない。参考書や取説をいくら読もうと、それで全てが解決するわけではない。

 かりに途中結果が散々であろうと、悪戦苦闘して得られたものは本物である。自ら汗を流して得た情報に、勝るものはないのだ。

 現場の声を聴き取る努力を、し続けていきたい。