「温故創新」200113 N368 伊波喜一

これからの 期待背負いて 歩く日の 新成人の 肩にかかりて

 令和になって、初めての成人式が行われた。成人者数は122万人で、昨年より4万人減った。今までの最高者数は昭和45年時の246万人なので、今回は当時の半分の人数である。単純計算すると、半世紀を経て兄弟の数が半分になった勘定となる。この調子で類推すると、成人者は50年後に60~70万人となる。昭和45年当時の4分の1となるわけで、少子化が進んでいるのも分かろうというものだ。 団塊の世代は、競争を勝ち抜かざるを得なかった世代である。隣国の中国のように、社会の需要よりも供給の方が圧倒的に多いため、自身の付加価値をどれだけ高められるかが勝負となる。競争原理であるから、自分では良いパフォーマンスをしていると思っても、採用する側がそう思わなければ職は得られない。つまり、社会の需要に見合うだけの潜在能力を高めておかなければ、先ず声はかからない。確かに、社会全体で青年を見守るのは良いことだが、そこには一本、筋が通っていなくてはならない。 厳しい環境に置かれても、耐え抜けば、いつか必ず道は拓ける。その事を成人者に実体験させることこそ、私達大人の務めではないだろうか。