「温故創新」191109 N346 伊波喜一

これからの 人に時代に 投資する 過去から未来 俯瞰しながら

 ここのところ晴天が続いている。鰯雲が美しい。その日中の暖かさとは裏腹に、朝晩の冷え込みが厳しい。秋から冬へ足早に移り変わっていくようだ。 超高齢社会を迎え、年金や介護保険などの社会保障が増大している。50年前の日本を朱夏とすると、今は白秋、これから玄冬に向かうということになるだろうか。これまでに作り育ててきた事柄の制度疲労が始まり、メンテナンスと同時に片付けが必要となっている。社会が発展しシステムが複雑になればなるほど、その労は負担となる。 そういう状況の中で、子育て・介護支援は後回しにされてきた。一方では女性や高齢者を含めた総活躍社会を謳いながら、一方では待機児童や入所施設が解消されない現実。しかし公共事業と比べて子育て支援は、2倍以上の経済効果があると言われている。課題は人材難だ。それを克服するには、従事する人達の給料や労働条件を改善し、意欲が持続するようにしていくことである。 これまで、私達は物も人も使い捨てにして繁栄してきた。それはもはや過去の幻想にしか過ぎない。新しい未知の環境に自らを適応させていくことで、必ず道は拓いていけると信じている。