「温故創新」191115 N347 伊波喜一

集約し 効率と手間 工夫して 便利さだけに 頼るべからず

 またもや、大手コンビニが時短を発表した。深夜休業などの見直しを兼ねて、人手不足に対応するとしている。そもそも物流の利便性から、同一社のコンビニを近場に乱立させたことで、従業員の確保が激化した。また、各社が顧客の奪い合いをし、結果として双方の収益が下がった。冷静に考えれば予想される結果であるが、渦中にある時はその事に気づかない。人の欲には限りがない。そのことが弊害を生み出している。今後、時短店舗の増加による物流コストの増加が懸念される悪循環が懸念されている。 私達は3つの財(たから)を持っている。蔵の財、身の財、心の財の3つである。蔵は富や財産、身は健康の尊さ、心は困難にぶつかっても折れずに乗り越えることをさす。今私達は、富に象徴される物欲に歯止めをかけられない。居ながらにしてすぐに・何でも手に入れられる社会。しかし、貴重な一つを得てもそれで満足できず、新たに二つ目が欲しくなる。今後、快適でありすぎるあり方や生き方は、社会全体で見直さなくてはならない。 今回の大手コンビニの時短を契機として、私達自身、身の回りから改善できるところに挑戦していきたい。