「温故創新」191117 N348 伊波喜一

自らが 考え 声を出せる国 言の葉(ことのは)の民 異を申すべし

 桜を見る会前夜祭の宴会費用が5千円では安すぎるということで、総理がメディアの追求を受けている。超一流ホテルで満足な食事と飲み放題でその値段では、確かに安すぎる。ホテル側の忖度が働いたということであろうか? このことを国会で取り上げようと野党は攻勢を強めているが、他に議論することはないのだろうか。GSOMIAや日米安保の交渉など、国の存続に関わる事案に対して早急に結論を出さなければならない。国会の議論があたかもゴシップネタ追求のようであってはなるまい。 令和は構想力と具体化が問われる時代である。最近のAI研究では、コンピュータを用いた統計的アプローチでは、正規分布の範囲内から外に出るのは難しいと言われている。ある構想(ビジョン)が出来上がってしまえば、AIを用いてより適切な方法を考え出すことは出来る。しかし、構想そのものを生み出すことはAIには出来ない。AIに出来るのは、過去のデータからの累積でしかない。型破りな発想は人間に与えられた特権である。 経済利潤追求に端を発した分断と敵対の時代を乗り越えるのは、異論を恐れない教育にほかならないと考えている。