「温故創新」210526 N768 伊波喜一

晩年の 最終章を どう過ごす 老人介護の 実態浮き彫り         

 サクランボの若葉が出てきた。柔らかい葉で、目に緑が優しい。若葉は一度きりではなく、何回か生え変わるようだ。凄い生命力である。

 老人介護の実態が浮き彫りになっている。介護保険制度を活用して、特別養護老人ホームや介護老人保健施設が参入してきた。

 ところが、コロナ下で施設収容人数が半減して経営を圧迫。結果、施設が倒産し、介護難民が発生するという事態があちこちで生まれている。

 さらに老老介護・認認介護、虐待、一人暮らし、成年後見人トラブルなど、課題が山積している。 高齢者の介護保険は、今後うなぎのぼりとなる。 

 政府は介護保険料の対象年齢を40代にまで引き上げたいと考えているが、そうしていなかなければ介護保健の資金が枯渇する。 

 併せて消費税の引き上げも、早急に検討し決定していかなくてはならない課題である。現行の10%でも高いと感じるが、この状態では国の債務は増え続けるばかりである。

 現在1200兆円の借金を抱えているが、これでは国の財政がパンクする。財政が健全化しなければ、教育や福祉、介護などに十分な資金を充当することが出来なくなる。

 政府は今後の展望と具体的な道筋を示し、国民に協力を求める必要があろう。