「温故創新」190922 N319 伊波喜一

自らの 五感使って 生き抜かん リスク回避の 知恵働かせ

 「サピエンス全史」を著したユヴァル・ノア・ハラリ氏は、直面する現代文明の危機に対して21世紀の人類は、狩猟民族に学べと言っている。人生100年時代をむかえ、人間には生涯を通じて自分を変えていく力が必要と指摘している。そのような能力は、どのようにして身につけられるのだろう?  現代人は2つの過程に直面している。1つ目は寿命が延び、人生100年時代に突入していること。だから今後の人生を生き抜くには、絶えず新しいテクノロジーを学び・使い、新しい経済・社会・文化状況に対応していかなくてはならない。 この難しい事態を乗り切るには、発想を根本から変えていく必要がある。それは、環境を自分に合わせるのではなく、自分が変化して環境に合わせていくしかないということだ。このことで、柔軟性や適応力が磨ける。 2つ目は自分の体や五感に対して、敏感であることだ。人やメディアの情報に頼りすぎらず、自身の感覚や直感を活かすことが大事。ネットなどのサイバースペース空間は、バーチャルの世界であり、非現実である。所詮、現実を離れての生活はないし、生活実感無くして生きる力は育まれまい。