「温故創新」190919 N316 伊波喜一

国民の 議論深めん 税金の 使い道をば 皆で考え 

 毎年毎年、災害に見舞われている日本。概算するだけでも、被害額は相当なものになる。それを県や地域で負担するには、荷が重すぎる。ここは国が関わるところであろう。 東日本大震災後の復興を日本国民として支援するために、復興特別税が創設されたのを思い出す方も多いと思う。復興税は、2037年に終了する時限立法である。不可抗力の天変地異や自然災害に被災した際、頼れるのは国である。ライフラインを確立するために、自衛隊や消防・警察といったマンパワーを導入し、財政を投入する。しかし、国は常に余裕があるわけではない。平時においても、防衛費・インフラ整備・教育費・医療費・国民年金負担など、歳出には限りがない。況んや、非常時をやである。ここは国に頼らず、むしろ国を支えるつもりで、それぞれの歩幅でボランティア活動や寄付をする。 小学生の頃、PTAがラジオを学校に寄付してくれた。当時、ラジオは貴重品。バザーの収益で購入し、順次、各クラスに贈ってくれた。このラジオで聞く子ども名作劇場に、我を忘れて耳をそばだてたものだ。必要な時に、頼られる存在になる。これまた良しではなかろうか。