「温故創新」190914 N311 伊波喜一

声に出し 話して初めて 分かること 聖域つくらず タブー無くさん

 日本に限らず、国や文化には様々なタブーがある。政治や宗教は言うに及ばず、ふれてはならない・直言してはならない話題など、いろいろである。これは歴史と風土、国民性に負うところが大きい。  

 第4次安部内閣が発足した。24名の閣僚の内、女性閣僚は2名。1割にも満たない。これも日本的タブーの一種なのだろうか。 国は働き方改革や1億総活躍社会達成に向け、女性の社会的立場を訴えてきた。実際、所轄の業務内容によっては、女性の方が向いている省庁がある。例えば、教育や福祉行政はきめの細やかさが求められる。相手の立場に寄り添い、時間をかけて方法を見つけ出すのは、女性の特質である。また、コミュニケーション力の最たる分野である外交も、女性の方が柔軟に対応しやすい。女性は男性の10倍の速度で考え、共感し、粘り強く交渉する。笑顔で接しつつ、肝心の事は外さない。してみると、話題の網を広げながら核心に一気に迫るのは、女性に利があるのではないか。 旧習にとらわれず変えてみることで、新たな道が拓けることがある。前例踏襲は安全ではあるが、発展は見込めない。タブーを恐れず、日々新たに歩みたい。