「温故創新」190910 N310 伊波喜一

国際の 舞台に立つは 語学力 自国の文化を 英語で学べや

 還暦を過ぎて、スペイン語と英語を勉強している。通勤時間を使って練習しているが、まあ上達しない。うろ覚えでいるところへ、すぐに忘れる。朝、練習したことが、夕方にはきれいに忘れてしまっている。呆れるほど見事だ。それでも、諦めずに繰り返している。 はたから見たら、何が楽しいのかと思うかも知れない。しかし、これが楽しいのだ。簡単には身につかないからこそ、やり甲斐がある。上手な人の話しぶりを見て、(いつかああなりたい。いや、必ずなってみせる)と、一人、息巻いている。これまた、楽しからずやである。 世界を舞台にした国際協力や競争力で、日本は諸外国の遙か後塵を拝している。その最たる因が、語学力の欠如である。どんなにいいアイディアを持っていても、話せなければ伝わらない。書けなければ考えは深まらないし、互いに理解することもできない。

 だからといって、何も小学校から全て外国語で生活せよと言うのではない。母語としての日本語は、優れた文化の裏打ちがされている。その醍醐味を堪能しながら、それを外国語で読み替えてみるのはどうだろうか。ニュアンスの違いに、ワクワクするかも知れない。