「温故創新」190920 N317 伊波喜一

開幕の 緊張ありや 前半の ミス取り返し 逆転勝利と

 第9回ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が20日東京スタジアムで開幕した。日本はロシアと開幕戦で対戦した。日本は世界ランキング10位、ロシアは20位。ランキングではロシアより優位にあるとはいえ、体格面やパワーでは決して気を抜ける相手ではない。接戦が予想された。 試合が始まった。東京・味の素スタジアムは5万人の観客で満員である。前半は日本代表の固さが露呈し、ロシア優位で試合が進んだ。しかし、徐々にいつものペースを取り戻し、12対7で前半を折り返した。 後半はディフェンスを固め、ロシアにトライを許さなかった。逆に日本は確実にトライを重ね、30対10と突き放した。(日本は強くなったな)と思ったのは、日本ゴール際まで攻め入られながら、守りきり、ロシアにトライを許さなかったことだ。 ジョセフ・ヘッドコーチは「ハーフタイムに作戦を練り、チャンスを逃がさないようにした」と語っていた。そのために、世界と互角に戦うための体力・戦術強化、複数の司令塔擁立と連携プレーの徹底など、勝つための基礎訓練を徹底した。 勝利は、苦しい練習に耐え抜いたほんの僅か先にあった。