「温故創新」190928 N324 伊波喜一

最強の フォワード陣の 猛攻を 真正面から 迎えうつかな

 ラグビーW杯、第2戦が静岡・エコパスタジアムで行われた。今回も観衆は5万人を越えた。対戦相手は、世界ランキング第2位のアイルランド。重量級選手を揃え、徹底した破壊力で押しめくる伝統的なラグビースタイルである。フォワードの固さと押して押してトライするパワーラグビーは、対戦チームにとって脅威そのものである。下馬評でも「日本は接戦に持ち込めれば、勝機の可能性がある」とあった。 いざ試合が始まってみると、前半、アイルランドに2トライ連続して決められた。このまま突き放されるかと思ったが、粘り強く守り抜き、3ペナルティーゴールで9対12で前半戦を折り返す。 圧巻は後半である。アイルランドスクラムで競り勝ち、相手のペースを徐々に崩していった。相手トライを際どいところで押し崩し、アイルランドに焦りを生じさせた。そこから、相手のパスミスを誘い、日本の優位に試合を進めることが出来た。

 今回の勝因についてリーチ・マイケル主将は「絶対に勝つというメンタリティーと体力面を含めた戦術の強化」を挙げていた。つまり心身面の充実こそ勝利の要諦であった。 勝利は身近に眠っているのだ。