「温故創新」190907 N307 伊波喜一

それぞれの 考え認め 働かん 管理監督 古きやり方

 暑い一日だった。路面から陽炎が上っていて、車中は36℃もあった。服を突き通して、陽射しが肌に痛い。残暑はまだまだ続くようだ。 退職して思うこと、それは現職中の忙しさである。仕事を一つ片付けても、次から次へと新たな仕事が降ってきた。例えば、メール。毎日、終業前までにはメールの内容を処理して帰っていたが、翌朝には新たにメールが入ってきていた。メールは昼夜を選ばず入ってくる。そのメールに正確且つ迅速に対応しなければ、後手に回る。結果、その他の懸案処理もあり、出勤は始業の1時間半前に落ち着いた。 国は働き方改革を訴え、一億総活躍社会をしきりに喧伝している。曰く「働き方を工夫すれば、勤務時間内に仕事を終えられる。そればかりか、各自創意工夫すればより創造的な仕事が出来る。」と。言葉は美しいが、生活通実感として伝わってこないのはナゼか? 社会で活躍することの充実感は、人それぞれである。どんなことでも、その人にとって今やっていることが楽しく且つ社会に役立っていると実感できたら、これほど幸せなことはない。時間に追われる仕事をしていては、それは決して実感出来まい。