「温故創新」240824 N1491 伊波喜一

減反の 政策愚か 見直しを 付加価値つけて 輸出拡大       

 台風10号の影響で、突然の雷雨である。あわてて、洗濯物を取り込む。子育てや介護で洗濯物の多い家庭では、干場に困ることだろう。 

 2018年で政府は、米の減反政策を廃止した。ただこれは、毎年の減反の数量目標を減らしたに過ぎない。生産を減らせば補助金を出すという、減反政策の骨子は相変わらず残してある。

 現在、日本での米の価格は1㎏で500円程度である。対して、米国では1500円もする。この価格帯の差は諸外国でも同様で、価格差が歴然である。

 和食ブームの陰の主役は、やはり米である。旬の食材も、ご飯があってこそその味が引き立つ。パン食がそうであるように、米も調理の仕方で幾通りにも楽しめる。

 おまけに、炊飯器があれば誰でも簡単に美味しく炊ける。主食の米とサイドメニューの拵え方をセットで売り出せば、海外への販路を広げることが出来る。

 その際、日本流にこだわりすぎず、時間をかけずに手軽に出来ることは条件の1つとなる。あとは、その国々のやり方で調理すればいい。手間暇かけずに調理出来て、好みの味を付け加えられるようにレシピを添えれば、日本米の販路は広がっていくだろう。

 和食の根本は外さず、米の調理の多様さを発信してゆく。このことを、政府はバックアップしてゆきたい。