「温故創新」210918 N883 伊波喜一

メッセージ 伝える前に やることが シビアな意見 黙って聞くこと     

 久しぶりに月を見た。日中はまだまだ夏の名残りがあるが、月の上る様に秋を感じる。

 これからは見るもの、食べるものの楽しみが増える。接近している台風の被害がないことを、祈るばかりである。

 つくづく、声を聞くことは難しい。今回の自民党総裁選では、相も変わらず派閥の論理が横行している。

 影響力を持つ安倍前総理に忖度して、モリカケ疑惑や桜を見る会疑惑には、フタをしたままである。選挙資金規正についても、司法取引の壁に阻まれて、解明にはほど遠い。

 外交や防衛については、より慎重な議論が求められなければならない。ところが、敵の攻撃の前にこちらから攻撃出来る態勢を整えるために、防衛予算を増強するという。またもや、前総理の施策を踏襲している。

 これは米国・多国籍軍が、イラクやアフガンを侵攻した時の理屈と全く同じである。勿論、自国を防衛しなくてはならない。

 しかし過剰な防衛計画は、自らの首を絞める。武力は所詮、破壊しか生み出さず、憎しみと報復という負の連鎖を招くだけだ。

 国民がこのように声を上げても、肝心の自民党に聞く姿勢がなければ、声は届かない。残念ながら、地の声はそのまま打ち置かれている。

 自らの主張をするものは、耳に痛い声を先ず聞くことが肝心だ。