「温故創新」210909 N874 伊波喜一

総裁に 誰を抱くか 戦況が 村社会から 飛び立て自民     

 夏に戻るかも知れないと考えていたが、どうもあの暑さは過ぎたようだ。つい先頃まで、あれほど冷たい飲み物を欲していたのに、今は熱いお茶が美味しい。

 茄子と大根に胡瓜、人参を塩もみして、日本酒で一杯やる。暑ければ氷を入れてもいいし、そのままででもいい。秋はこれだからよい。

 自民党総裁選が俄然、盛り上がってきた。

 コロナ対策、景気回復、防衛・外交方針、そして忘れてはならない事がモリカケ疑惑の追及だ。

 自浄作用のない組織は衰退する。内に甘く、外に説明しない・出来ない社会を、ムラという。

 日本人が元々持っているこのムラ感覚を、国政でほしいままにしたのが自民である。民の顔を忘れ、国会という狭い舞台で胡坐をかいてきたツケが、今めぐってきている。

 与党の公明も野党も、このことを他山の石とすべきである。

 総裁選では忖度や気兼ね、遠慮や駆け引き、長いものに巻かれることなく、腹を据えて闘い切ってほしい。何といっても大切なのは、一人一人の庶民である。庶民の暮らしを離れて、何処に政治があるのかと言いたい。

 派閥のボスにゴマをすり、尻尾を振っている場合ではない。激論を交わし、活力ある日本を創り上げていただきたい。