「温故創新」200630 N466伊波喜一

訪れて 電話しても 不在かと 再訪問で 会えた嬉しさ

 朝からぽつぽつと降り出している。昨夜は肌寒いぐらいで、陽気が定まらない。今日で上半期が終わる。コロナの影響がこれから出てきて、案じられる。 

 古くからの友人Sさんを訪ねた。先月訪ねたが不在で、電話しても不通だった。年齢も年齢なのでもしやと思ったが、元気そうにしていて何よりだった。 

 「手に職を持つ」とはよく言ったものだ。Sさんは80歳を過ぎても、その技術を生活の足しにできる。昔のように営業に回ることは出来なくなったが、その代わりに近所に顧客がついて糊口をしのげる。

 「お客さんが、向こうから来て下さるんですよ」と話していたが、Sさんの人徳であろう。 

 東北の山深いところで生まれ育ち、東京に出てきて就職したSさん。今あること・あるものに感謝し、大切にする心に福運が集まってくるに違いない。 

 夜は現役世代のYさんを訪ねる。新規の事業所を立ち上げた矢先のコロナ禍である。当初の見立てが大きく狂い、経営を圧迫している。

 Yさんの実感では、逼迫よりはるかに厳しい状況にある。出口の見通せない中で、従業員の士気をどれだけ高め、コロナ不況を乗り切っていけるかだ。

   堪えて耐えて、今を乗り切ることを祈っている。