「温故創新」200607 N448 伊波喜一

分断の 危機乗り越えて 合意せん 煽り合いから 話し合いへと     

 今朝方まで大雨が降った。雷雨に加え、雹が降ったところもある。農作物への被害が心配だ。 

  沖縄県議選の投票が終わった。今回の選挙はコロナ禍の最中で行われた。それだけに、訪問や集会などこれまでの常識的戦術が取れなかった。各党とも工夫と同時に、苦戦を強いられた。 

 選挙では基地問題が継続して争点となった。沖縄には米軍基地の7割が集中している。しかし、県民総所得に占める基地関連収入は5%に過ぎない。 

 一方、牧港やライカムなど基地返還跡地を開発した地区では、直接経済効果が返還前の28倍になった。ロケーションを活かして開発することで、沖縄経済全体が潤うことが証明されている。

 一方、沖縄の最も深刻な課題は、じつは基地問題よりも貧困である。一人当たり県民所得は全国最下位、非正規雇用は全国一。これは当然、子どもの貧困率に跳ね返る。 

 教育立県を目指そうにも、今の教育はとにかく金がかかる。小学校から大学まで、公立一本で行っても1千万円。私立だと2千万円もかかる。これでは、今の沖縄の現状からはとても子どもを大学に行かせることなど出来ない。 

 経済の裏付けのない教育は停滞する。教育の裏付けのない経済は独善に陥る。これは、日本全体に突き付けられた課題ではなかろうか。