「温故創新」221114 N1137 伊波喜一

幸福の 再発見が 創生の 地域の活性 カギを握るか
  今朝は風が生暖かい。昨晩より風が強く、今晩からは冷え込むとの予報である。
『地方創生』『地方再生』が叫ばれて、久しい。東京など一極集中したところから見ると、地方創生はゆっくりしたテンポに、思えるだろう。その中にあって、『地方の幸福度』を図る指標とは、一体何だろう。人の一生に沿って考えると、分かりやすいかも知れない。

 先ず、出産や育児の環境である。託児所や保育園の育児環境が整わないと、子どもを生もうとは思えない。高校、専門学校、大学の学費免除は、大いに助かる。

 子育ての一方で、自らの老後資金を貯めなくてはならない。言うは易しだが、行うは極めて難しだ。家のローンもあり、何重苦にもなる。追い打ちをかけるように、親の介護が加わる。もう、貯めるどころではない。預金の切り崩しが始まる。

 『幸福度』の最終部分は、老年期の締めくくり方である。例えば、充実したデイサービスは、本人のみならず支え手の笑顔を引き出す。手厚い介護は、国の未来を暗示しているのだ。そして、葬儀や埋葬のあり方は、3世代100年後の日本を占う鏡となる。
 これからは、これまでのような自己を利する喜びから、他を利する喜びへと、質の変換が求められる。幸福の中身そのものが、問われる時代となっている。