朝晩の冷え込みが厳しい。折角しまい込んだ冬服を、また引っ張り出している。どうも、早すぎた衣替えだったようだ。
JAXAの「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から持ち帰った砂から、アミノ酸が20種類以上見つかった。
アミノ酸は、たんぱく質の材料となる。そのため、生命のもととなる物質が、宇宙由来である可能性が出てきた。
ヒトのたんぱく質を形成するアミノ酸は、20種類ある。その中には体内で作れるものもあるが、作れないものもある。イソロイシンやバリンなどは、体内で作ることが出来ない。
これまでも、地上で見つかった隕石からは、アミノ酸が検出されていた。しかし、地球の土壌に触れていたり空気感染したりしていたため、確実性に乏しかった。
今回、はやぶさ2がリュウグウから持ち帰った砂は、外気に触れていない。その砂からアミノ酸が見つかったということは、宇宙にも命のもととなる材料があるということと同義である。
竹取物語や狼男伝説など人類に身近な月からは、残念ながら今のところアミノ酸は見つかっていない。一方、他の惑星には、人類に繋がる無限の可能性が秘められている。
広大な宇宙には、人類と軌を一にする生物が存在する。気宇広大で、限りないロマンが広がる話ではないだろうか。