「温故創新」220608 N1052 伊波喜一

はやぶさが リュウグウの砂 持ち帰り 命の源 アミノ酸かと   

 朝晩の冷え込みが厳しい。折角しまい込んだ冬服を、また引っ張り出している。どうも、早すぎた衣替えだったようだ。

 JAXAの「はやぶさ2」が小惑星リュウグウ」から持ち帰った砂から、アミノ酸が20種類以上見つかった。

  アミノ酸は、たんぱく質の材料となる。そのため、生命のもととなる物質が、宇宙由来である可能性が出てきた。

 ヒトのたんぱく質を形成するアミノ酸は、20種類ある。その中には体内で作れるものもあるが、作れないものもある。イソロイシンやバリンなどは、体内で作ることが出来ない。

 これまでも、地上で見つかった隕石からは、アミノ酸が検出されていた。しかし、地球の土壌に触れていたり空気感染したりしていたため、確実性に乏しかった。

 今回、はやぶさ2がリュウグウから持ち帰った砂は、外気に触れていない。その砂からアミノ酸が見つかったということは、宇宙にも命のもととなる材料があるということと同義である。

 竹取物語や狼男伝説など人類に身近な月からは、残念ながら今のところアミノ酸は見つかっていない。一方、他の惑星には、人類に繋がる無限の可能性が秘められている。

 広大な宇宙には、人類と軌を一にする生物が存在する。気宇広大で、限りないロマンが広がる話ではないだろうか。