「温故創新」230310 N1192伊波喜一

岩手から 大リーグへと 二刀流 常識の壁 打ち破りしか 

 今朝は、まるで初夏を思わせるような暖かさだ。この暖かさにつられて、サクランボが一気に花開いた。白い花弁が、眩しく映る。

 WBCが本日開幕した。日本は4グループ中、Bグループである。初戦は中国との直接対決。話題の中心は2刀流の大谷翔平選手である。投げて打つ姿を見ようと、東京ドームに4万人の観客が押し寄せた。

 噂に違わず、球の威力は凄かった。けた違いのスピードと切れ味鋭いスライダーで、中国打線を全く寄せ付けなかった。緊張する場面であったにも関わらず、生き生きとした表情で球を投げ込んでくる姿に、魅せられた。

 打ってもすくい上げて打った球が放物線を描かず、真っすぐに延びていった。その球足の速さに、度肝を抜かれた。

 この2刀流を引き出し伸ばしたのが、栗山秀樹監督である。日本ハムファイターズ監督の時に「大谷の才能を引き留めることは、誰にも出来ない」と、2刀流を積極的に支持した。

 高校卒業時点では、大谷の体はまだまだ出来上がっていなかった。その時点で大谷の才能を見抜き、後押しした栗山監督は名伯楽と言わざるを得ない。

 今回、日本ハム監督時代のダルビッシュ有選手も合流した。彼の若手選手に与える影響の大きさを見る時に、栗山監督の陰の功績を感じざるを得ない。