「温故創新」220520 N1036 伊波喜一

タケノコの 旬を味わう 雨の後 竹林の葉の 風に揺られて        

 アジサイの花芽が広がっている。先頃は百円玉ぐらいの大きさだったのが、今朝はコマぐらいの大きさになっている。梅雨時に備えて、大きく花芽を広げていくようだ。

 タケノコが旬である。ご飯に交ぜても佃煮にしても、汁物にしても美味しい。タケノコは竹の地下茎から出てくる若芽のことで、地上に出てくる。そのタイミングで掘り出すと、柔らかくて美味である。

 竹の成長は著しく、1晩に30㎝以上伸びるのも珍しくない。その秘密は「節」にある。1本の竹には約60個の節があり、それぞれに成長点がある。それらが同時に伸びるので、成長が早い。それでいて倒れないのは、地下茎でつながっているからである。

 この原理は、コロナ下のネットワークにも通じる。顔や性格が違うように、人にはそれぞれの歩み方がある。歩みのリズムも、それこそ千差万別である。

 それを鋳型にはめようとしても、上手くいくものではない。大枠を示しながらも、具体は個人や現場に任せるべきであろう。

 現実と格闘して困れば、誰でも必要にかられて助言を求めてくる。そのタイミングを逃さず、適切に応えていけば良い。それが、人材育成の急所となる。

 そして大事な事は、互いが互いに関心を持ち、連携を深めていくことにある。関わり合える人も組織も、風雪を乗り越えていけるのだ。