「温故創新」220517 N1034 伊波喜一

大腸の 働き見事 肝心の 陰の働き 腸内整備        

 梅雨の先駆けだろうか、蒸し暑い日が続いている。気をつけないと、食べ物が傷みやすい。手洗い以上に、食の安全管理には気をつけてゆきたい。

 蕎麦屋で食べるざる蕎麦は、なぜか美味しい。揚げたての天婦羅が添えられると、申し分ない。出汁にワサビが添えられていたりするのは、食生活の知恵としか言いようがない。

 また、梅の果肉が添えられていることもある。これなど、天婦羅の脂っこさを溶かすのに丁度いい塩梅となる。

 特にこれからの季節は冷たいものを多量にとり、食傷気味になりがちである。梅の酸味が胃酸過多を和らげ、腸での吸収を高めてくれる。和食の取り合わせは、実に妙である。

 かつての沖縄は硬水で、石灰が多かった。井戸水から水道水に切り替わって一番感じたのは、カルキの匂いと味だった。そのまま飲むと、カルキの匂いが残っているので、水を沸かしてから冷ますようにした。 

 日本は軟水がまろやかである。水道からそのまま飲んでも、美味しい。味が細やかである。日本茶をたてて飲むと、これが美味しい。

 世界では生水が飲めるところの方が、珍しい。雑菌が混じっていることが多い。逆説的だが、雑菌に耐えられるだけの腸であるということだ。それだけ、胃腸が丈夫であるということにもなる。

 胃腸の働きが高めることが、これからの季節はますます大切である。