「温故創新」210921 N886 伊波喜一

チャドクガの ぶら下がり見て 肝冷やす 病害虫の 発生恐し     

 日中の気温がうなぎ上りだ。陽射しが強く、肌を刺す。紫外線も相当強く、サングラスをしていないと目が痛い。

 何気なく見ていると、ヒメシャラの上の葉に数か所、チャドクガがびっしり固まっている。(ドキン!)冷汗が流れそうな気分になる。

 10月から11月にかけて羽化するので今、駆除しておかないとまずい。梯子に乗り、枝切ばさみで小枝を切り落とすことにする。

 問題は、切った小枝を丸ごとビニール袋の奥まで落とし込めるかだ。万が一、ビニールの外に枝が落ちると、チャドクガの細かい毛が飛び散る。それに触れると、猛烈な痒みを伴う発疹が出る。

 そのままにしておくと、毛が乾燥して風に乗り、それが衣服につく。そこから皮膚に触れると、赤くただれる。全く厄介なのだ。

 といっても、チャドクガのついた枝は2階の高さにある。丸い輪っかにビニール袋を挟んだだけでは、届かない。

 そこで、物干し竿代わりに使っている木材の先に輪っかを括り付け、枝をキャッチすることとした。この作業は一人では出来ないので、上さんと二人がかりで始末することにした。

 枝の切り損ねや補足し損ねがあっては困るので、切る箇所とキャッチするポイントを確かめて、切り落とした。無事、捕り物に成功。

 地球温暖化の影響で、ますます高温多湿化する日本。今後、病害虫対策に本腰を入れざるを得なくなるように感じている。