「温故創新」210710 N813 伊波喜一

株式の あり方変えん 拡大の 幻想変える 成長神話 

 ここのところの雨で、カビが生える。靴箱の奥など、締め切ったままの状態だと風通しがままならない。除湿など上手に取り入れたい。

 現代は株式会社全盛である。1602年にオランダ東インド会社が出来てから、4世紀が経った。が、その経営に赤信号が点っている。

 株式の特徴は、会社の所有と経営とが分離していることである。そのことで、いくらでも資本を集めることが出来るようになった。

 右肩上がりの成長期には、株式は都合がいい。投資を募り、規模を広げれば儲かる。1世紀前までは、その幻想が通用した。

 ところが、地球という有限の資源においては、パイを分かち合うことでしか生存できない。グローバリズムは、市場発掘の悪あがきでしかない。 

 経済において、永遠に発展し続けるものはない。上がれば下がるし、興れば廃る。

 自己肥大型の株式の弱点は、拡大が止まった時に露呈する。自己増殖にストップをかけられず、結果的にバブルを追い求め、破滅する。

 バブルは所詮、泡沫にしか過ぎない。 

 これからの資本主義は、一人勝ちでは成り立たない。成長の限界を皆で共有しながら、緩やかに成長の速度を落としていかなくてはならない。

 来たる共生社会への入り方は、慎重に進めるべきである。