「温故創新」180413 N225 伊波喜一

路地裏の 道が曲がりて 懐かしき 人も恐れぬ 猫が戯れ

働き方改革が叫ばれて久しい。労働の質を高めるという事で、長時間労働も含め、働き方を見直そうという試みである。確かにどんな仕事であれ、ある一定の技術を身に付けるには、時間というコストがかかる。しかしそれは、働いた対価が支払われないということではない。対価の伴わないサービス残業にならないよう、社会全体で生き方+働き方を考えていく事が趣意のはずである。 同時に、ボランティア活動など、一人一人が自分の考えで選び取る自由も認めていく。この選択の自由こそ、ワークライフバランスの本義であろう。その先に、退職がある。 よく、退職後を第二の人生という。でも、第二ではなく第四の人生ではないかと、私は考えている。例えば、第一期は生まれてから成人するまでで、自身の骨格を作る時期。第二期は40歳までで、公私ともに社会の第一線で経験値を深める時期。第三期は還暦までで、仕事で結果を示していく時期。結果には責任が伴う。責任を果たすには、長期にわたり相当な心労がいる。誰かが、その役目を果たさなければならない。 それらから解放されて、第4の人生を生きる。まさに、人生の醍醐味である。