「温故創新」200920 N540 伊波喜一

税関の 検査体制 補わん 不正薬物 金の密輸を          

 お彼岸を前に、昨日から涼しくなってきた。

 今日は朝から雨が降り始め、気温も25℃で肌寒い。暑さもようやく、一段落というところだろうか。

 不正薬物や金の密輸、コピー商品の取り締まりを効率化するため、AIの取り組みが強化されている。

 撮影画像などのデータをAIで解析し、業務を効率化している。  

 また、2019年の個人・法人の海外とのオンライン取引輸入申告件数は、4640万件だった。これまた、膨大な数である。税関業務の高度化が、新たな課題となっている。

 関税中央分析所は、体内に隠された不正薬物を検知する技術開発に取り組んでいる。現在は不審者を税関職員が病院に連れていき、X線検査で見つけている。 

 しかし、この方法では膨大な検査者に対応できない。

 そこで、補足装置NQRで覚醒剤に含まれる物質が発する電波を捉える。NQRはラケット状のアンテナを備えており、実用化されれば世界初となる。 

 貨物のX線画像もAIで解析し、品目を自動で識別するシステムを開発中である。これらの活用で、従来マンパワーで処理していた仕事が能率化される。その分、空港全体へ目配りと人への気配りが出来る。

 本来のマンパワーを発揮できるようになれば、素晴らしい。