「温故創新」200414 N411 伊波喜一

日常の 誰もが自由 満喫し 目線の低さ ハンデ活かして

車いすユーザー織田友理子さんが「バリアフリー地図アプリ」を完成させた。織田さんは大学生の時に、進行性の筋疾患「遠位型ミオパチー」と診断された。ミオパチーは体の筋肉が衰えてくる難病である。車いすが手放せないが、その車いすで行ける飲食店の情報はなかった。ないというより、車いすユーザーの視点に立った情報がなかった。

そんな時に、国土交通省との協力で東京オリ・パラ会場周辺の飲食店ガイド作成の依頼が舞い込む。目標は全国100軒。店内が車いすで入れる間口かどうか、カウンターやトイレの状況、アレルギー対応メニューの有無など、細やかな視点で確認していく。既に、店へ行くまでの車いすの足跡が辿れるアプリ(wheeLog)を開発している。そのため、アプリに書き加えて更新が出来るので、最新情報を得ることが出来る。これらを、織田さんが以前開発したアプリのユーザー達が手伝う。 結局100軒は断られたものの113軒が協力した。 日本の道路や住宅、店はバリアフリー化されていないところが多い。僅かの段差や狭さが、車いすの動きを妨げる。ちょっと工夫したり配慮することで、社会は生きやすくなる。織田さんの頑張りを応援したい。