「温故創新」241005 N1526 伊波喜一

怨嫉の 同志打ち始む 米国の 影響多大 世界騒乱       

 庭に移植したセンネンボクが、大雨に打たれている。それにしても、バケツがひっくり返りそうな雨量である。草木がよく耐えている。 

 日本の首相が石破氏に決まった。あとは11月の米国大統領選である。共和・民主両党のせめぎ合いは、予断を許さない。

 世界は今、混乱の極みにある。ロシア・ウクライナイスラエルレバノン、ハイチでは無政府状態が続き、混乱の歯止めが効かない。世界に与える米国の影響は大きいが、国内は2局分離の状況にある。

 米国にとって解決すべき課題は、3つある。1つは、偏在する富の再分配である。強者はますます富み、1人で果実を手にしている。

 2つは、構造的な人種差別の是正である。WASPの国である米国は、AS(アングロサクソン)を唯一無二とする。選民思想である。そのため、仏法で説く十界互具(誰にも地獄界から仏界までの生命状態が内在している)の考え方を持てない。そのため、そこには越えがたい差別が生まれる。

 3つは、分断を助長するソーシャルメディアの規制である。AIのフェイク情報は精巧である。それに踊らされ、弄ばれ、捨て去られる。何のための、誰のための情報かを吟味することなく受け入れれば、過激な言動にたやすく扇動される。 

 米国内の混乱は、世界の騒乱を招き寄せる。一時のポピュリズムに乗せられて分断すれば、それこそ非民主国家の思うつぼとなろう。