「温故創新」230126 N1166伊波喜一

コロナ下で より良く生きる 人権の 日本社会 同調圧力

 曇天が続いている。今にも雪になりそうだ。とにかく、寒い。

 コロナ下の状況が、いまだ見通せない。コロナ下の対応をめぐっては、様々な考えがある。日本はロックダウンこそしなかったが、その後長く行動制限が続いた。その結果、この3年間で飲食店を始めとするサービス業は壊滅的なダメージを蒙った。残念なことに、検証結果に基づく行動パターンの変容とはならなかった。

 しかし成人式や結婚式、葬儀などは、人生の節目となる出来事である。コロナの実態や推移をふまえながら、臨機応変に取り組むことが出来たように思える。コロナに感染して入院したら最後、見舞いも出来ず、看取りも出来ない。遺体に最期の目通りすることすら叶わず、荼毘に付される。これでは非情すぎる。感染を恐れつつ、他に打つ手はなかったのだろうか。

 筆者も昨年、父と義父を相次いで亡くした。2人とも肺炎を併発して入院したが、辛うじて病状を持ち直し、退院出来た。幸いなことに、家族で見送ることが出来た。が、本来なら誰もが、この当たり前のことを享受できなくてはならない。   

 欧州では喚起に気をつけ、高機能マスク着用を義務づけて最悪の事態を乗り切ったところもある。感染予防のガイドラインを作成し、国民に協力を要請する。一方で、状況によって柔軟に対応していく。

 この姿勢が、日本に一番求められていることではないだろうか。