あまりにも ひどい円安 食上がり 是正すべきは 国の借金
円安が止まらない。1ドル=142円になれば、輸入品目が値上がりするのは避けられない。
円高にしたくても、米国のFRBの了承を得なければままならない。インフレが加速しかねない米国は、日本の利上げを認めることなど出来ない。したがって、FRBが円の利上げを認めることはない。その間、日本は割を食い続ける。
考えてみると、これほど不公平な慣行はない。近くは沖縄の祖国復帰前の、ニクソンショックがある。それまでの固定比率(1オンス=35ドル)による米ドル紙幣と金の兌換を、一時停止した。
ドルの金交換に応じられないほど、米国の金保有量が減った。その結果、戦後の金とドルを中心とした通貨体制を維持することが、困難となった。
日本は先の大戦後、占領軍の統治下に置かれた。その際、自国通貨も管理下に置かれた。それが今もって続き、ドルの支配下に置かれている。自国の金利一つ、自ら決められないというのは、自由主義国家の名が泣こうというものだ。
この不条理を解決していかない限り、いつまでも日本の主導権は取れない。同時に、国の政策を明らかにして、借金に頼らない健全な財政運営を心がけるべきであろう。
財政再建のメドの経たない国家運営など、砂上の楼閣に等しい。