「温故創新」220615 N1058 伊波喜一

じりじりと 物価が上がり 日常に しわ寄せ来たる 朝食の質  

 朝から霧雨が降っている。昨晩は、冬物の上下を引っ張り出して着ることになった。今朝の外気温は13℃。寒いわけである。

 消費者物価が上昇している。小麦や食用油、トイレットペーパーや灯油、理容店やクリーニングなど、日常生活の必需物資が全て値上がりしている。帝国データバンクによると、主な食品メーカーだけで年内に1万点になるという。

 私達の一日で言うと、「朝食価格指数」とでも言うべき品が軒並み値上がりしている。パンや珈琲、ココア、マーガリンなどは、前年と比べて4.2%も上昇している。

 確かに、スーパーの棚に並んでいる珈琲が値上がりしている。主食の値上がりは、生活を直撃する。特に子育て中の家庭の場合は、エンゲル係数を下げることは出来よう筈もない。

 親にとって、子どもの食の貧困は実を切られるように辛い。食は命を繋ぎ、命に直結する。安全で栄養バランスのとれた食品は、生きる上での必須条件ともいえる。

 私達の味覚や嗅覚、触覚は、脳に直接影響する。特に育ち盛りの子ども達におけるそれは、比較のしようがないほど重要である。換言すれば、生活必需品の値上がりは生活の質を下げ、私達の生活を根底から脅かすのだ。

 経済指数の動向だけで生活を論じるような、浅薄な議論は避けたい。