「温故創新」220404 N1021伊波喜一

年老いた 義父の介護で 妻帰る 在宅医療 猫の手借りん 

 一昨日から降り出した雨が、今朝も降り続いている。おまけに横なぐりの雨で、吹き飛んだ花びらが道路にへばり付いている。この分では、入学式まで持たないかも知れない。

 義父の体調が悪く、退院した後の看取り先を協議した。その結果、在宅で看取ることになった。かなり弱っているものの、時間の余裕がありそうである。ヘルパーさんの手を借りることになっているが、この分では回数を増やさなければならない。

 そうでないと、介護の最前線にいる身内から崩れてしまう。

 政府は、在宅介護での看取りを勧めている。高齢者でも特に後期高齢者は、病院で入院したままで看取ることが出来ない。家族で看取るためには、一度退院しなければならない。

 ホスピスなどはまだまだ数も少ないし、誰でも利用できるというものではない。だから、家族で看取ることを勧めているわけだ。

 しかし、核家族の現代は、圧倒的に人手が足りない。肝心の介護従事者は慢性的な人手不足なので、残された家族の両肩に責任が負いかぶさる。介護離職も、ますます増えるだろう。この状態が何カ月も続けば、家族は疲労の極みに達する。

 現在、税金から介護費用が引かれているが、微々たるものでしかない。本格的に在宅介護時代を迎えようというのなら、国民のコンセンサスを得て、財源を確保するべきではなかろうか。