「温故創新」211207 N963 伊波喜一

文化など 目には見えねど 比べみて 小さな違い 大きな発見  

 南から黒い雲がやってくる。予報では、激しいにわか雨とのことだ。急いで、干したばかりの洗濯物を取り入れる。子どもの多い家庭は、大変である。

 義母と連れ立って、プラザハウスに行く。

  コロナ下の前、近くに大型商業施設が出来たので、お客の流れが少なくなった(と感じていた)。

 ところが、ロジャースが経営するようになって、文化的な雰囲気が濃厚になった。ファッションや家具などを海外から直接買い付け、販売している。色や素材は言うに及ばず、SDGsにマッチした商品を提供するなど、発想の柔軟性を感じる。

 また、沖縄の藍色をモチーフにして海外の商品を集めるなど、一点集中で比較しているのも面白い。

 本来、1つのものや見方では、比較は出来ない。確かに、文化に高低や良し悪しはない。だが、比べるものがなければ、自分達のどこが良いのかにさえも気づけない。

 パーゴラ入り口に、樹齢百年のスペインオリーブが置かれている。ガジュマルのように太い根が、曲がりくねっている。まるで大地に足を踏ん張っているかのようだ。期せずして、1世紀を生き抜くことの重みを、洋の東西で確かめることとなった。

 文化的発信力を感じられることに、感謝である。