「温故創新」211203 N959 伊波喜一

皇室の 未来のしくみ お任せに してきたツケは 国民の責

 大風と豪雨で、一昨日は電車が止まったりと影響が出た。それにしても、夏のような集中豪雨だった。風もほとんど横殴りで、夜のうちに干してあった洗濯物が水びたしとなった。

 天皇皇后陛下の長女愛子さまが1日、20歳の誕生日を迎えた。皇室、それも天皇皇后陛下の娘という身分に生まれてきたが故に、その苦悩たるや想像も出来ない。

 眞子さんの結婚の際、あれだけマスコミやネットがキャンペーンを広げたのは、皇室に対する戦前からのイメージが背景にあった。

国民に寄り添い、奉仕する皇室というイメージである。

 そこには、自身の意思で伴侶を得ることに対して、認めたくないという一部の人達の意思が反映している。

 しかし、少子高齢化の波は当然の如く、皇室にも押し寄せている。そういう中で、皇位継承権を男系に限るという選択が、果たしてどこまで可能だろうか。

 オランダのアマリア王女は、年間2億円に上る王族手当の受け取りを辞退している。社会の変化に対応し、王室そのものを自己変革しようとしている。

 女性天皇を認めるかどうかも含め、その将来像を日本は政治家と国民が議論する時に来ている。議論して大綱を定めてはじめて、天皇家が国民の象徴ということになるのではなかろうか。