「温故創新」211129 N955 伊波喜一

支援室 新センターで 始まりて 野方のイチョウ 懐かしきかな                  

 寒冷前線が南下してきている。昨日までと打って変わって、今朝は冷え込んでいる。

 FSRが都心の中野坂上に移転した。野方で長く開室していたが、新家屋では関係諸機関が同じフロアにあり、連携がスムーズとなる。

 子どもの不登校や怠学の原因は、対人関係も含めた家庭環境など多様な要因がその背景にある。

 これまでも、児相やSSWなど関係機関との連携を行ってきた。不登校数は前年度から14855人(8.2%)増加し、19万6127人となっている。全体に占める不登校児童生徒の割合は2.0%に当たり、増加傾向にある。

 20万人に近い高止まり状態であることが、懸念される。この子達が目標を持ち、進んでいけば、大きな力となる。

 子どもの気持ちが前向きになると、その波動は身近なところから波及する。自律し、自立することで、本人は将来の目標を描ける。その積み重ねが、いつか大きな力となる。将来的には、税金を払い、国民としての責任の一端を担うことにも繋がっていく。

 旧センターの方も、分室として継続して利用していくことになる。

早稲田通りに面し、イチョウの木が季節を彩るこの施設が懐かしい。

 人は環境とともに生きる。この豊かな環境の元、多くの子ども達が自らの目標に向かって学び、巣だっていくことを願っている。