「温故創新」211126 N952 伊波喜一

ペット店 犬猫販売 禁止する 動物愛護 大きな流れ                 

 イチョウの木の金色が、目に眩しい。最後の力をふり絞って、道行く人々を楽しませているかのようだ。

 18年時点でペットの犬は、世界で約4億7千万匹、猫は約3億7千万匹いる。愛玩動物として、人並みに育てられている。人気のある種は産めや増やせやで、ブリーダーも繁殖に力を入れている。

 ペットショップでは犬猫が、玩具の陳列のように並べられているという批判もある。

 また人の身勝手な都合で、年間何十万匹も捨てられている。一時の可愛さに目を奪われて、人のエゴで勝手に捨てることは許されない。 

 これは犬猫に限った事ではない。闘牛や闘犬、闘鶏なども同様である。さらにサーカスや競馬なども、人様の都合でレースをさせられ技を仕込まれている。

 これまで動物は、飼育され調教されて当然と考えられていた。しかし人に人権があるように、動物にもその権利があると考えるのは自然な感情である。

 欧米ではアニマルウェルフェア(動物福祉)の高まりとともに、虐待や法令違反に対して、厳罰化を求める声が高まっている。

 行き過ぎた点を改め、改善しようと自浄作用が働くところが、かの国の魅力である。

 日本が世界の範となるには、価値観の確立が不可欠であろう。