「温故創新」 211003 N898 伊波喜一

声かけて 互いの安否 確かめん 勇気ふり出し 尋ねてみると 

 秋を感じてか、公園のコニファーの葉が茶色くなってきた。揺すると、結構落ちてくる。葉落としをすると、全体につやが出る。

 今度時間を見つけて、枝をこすってやろう。

 かつて一緒に働いていたGさんの家を訪ねた。体調が悪いと聞き、かつての仲間が連絡を取ったが、電話もメールも反応なし。

 以前のGさんならすぐに音沙汰があったものだが、うんともすんともない。(これはよほど、具合が悪いのかも知れない)。

 想は良い方へとは向かわず、かえって心配が膨らむばかりだ。こういう時は、行動にまさる解決策はない。正直、行こうか行くまいかと考えている時間が勿体ない。

 というわけで、仲間3人と連れ立ってG宅を訪問した。ナビを頼りに、かつての記憶を重ねながら、G宅を捜す。

 かつての記憶は案外正確で、すぐに辿り着いた。インターホンを押すが、反応なし。電話は、すぐに留守電になってしまう。

 隣りにGさんの実弟が住んでいる。「藁にも縋る」思いで声かけしたらちょうど在宅していて、一連の経緯を聞かせていただけた。

 それによると、Gさんが足を骨折したので、自宅では日常生活が送れない。そのためショートステイ先にいる。食事もしっかり取れ、元気でいることが分かった。 思い切って訪ねて、本当に良かった。

 帰りは久しぶりに三人でランチをした。おしゃべりに花が咲いた。