「温故創新」210805 N839 伊波喜一

性交の 同意年齢 13歳 性暴力の 餌食防ぐか

 全国的に40℃越えも珍しくなくなった。大人に比べ地表に近い子ども達や暑さを感じにくい高齢者は、特に熱中症に気をつけたい。 

 日本では13歳で、性行為に同意する能力があるとされている。13歳というと、中学1年生に当たる。

 刑法が制定された1907年(明治40年)は、義務教育が4年から6年に延びた年だ。

 この時代は、多くの子どもが13歳で社会に出ていた。筆者の祖母も同様で、13歳にもなれば一家の稼ぎ手として扱われていた。

 10代で結婚し、50代で人生を終える。人生への覚悟も準備も、それだけ早かった。

 その分、心身の消耗も今の比ではない。換言すれば、現在の2倍の速さで生きていたことになる。だから、今の10代と当時とを比べることは、酷である。 

 「50代の自分と14歳の子が恋愛した上での同意があるのに、罰せられるのはおかしい」と発言した代議士が辞職した。この程度の性意識の男が国政で選ばれるようでは、日本の民意は底が浅いと言われても、仕方ないだろう。

 明治以来の民主化運動が根づかないのは、生に対する価値観が十分とはいえないからだ。生を追求すれば、当然の事として性に対しても敏感にならざるを得ないのだ。