「温故創新」210209 N662 伊波喜一

安全と 有効性を 確かめて ワクチン接種 いよいよ始む        

 久方ぶりに朝の気温が-2℃となった。寝ていても、首や肩がすぐに冷える。春の訪れはもう少し先のようだ。 

 国の医薬品審査を担う医薬品医療機器総合機構(PMDA)が、コロナウイルスワクチンの「特例承認」を認める審査報告書をまとめた。

 特例承認とは、安全性や有効性に特段の問題はないとして、審査手続きを簡略化したものである。

 臨床試験(治験)のデータを詳しく調べ、安全性を確かめた。 

 ワクチン第1便は14日、ベルギーのブリュッセルから成田空港に届く予定で、厚生労働相の正式承認後、医療従事者約1万人に先行接種する。

 3月中旬から、診療に関わる医療従事者に接種を始める。

 4月1日以降、65歳以上の高齢者3600万人に優先接種する。その後、対象外だった人に接種を始める。 

 今回、国民への接種を緊急に行うため、厚労省予防接種法の「臨時接種」とする手続きを進める。

 これにより接種費用を国が負担し、健康被害が生じた際の救済措置が可能となる。 

 臨時接種では国は接種を勧め、国民は接種を受ける義務が生ずる。 

 集団予防接種では、過去に後遺症が残る副反応が起きた。個人の身体状況によっては、医師の判断をあおぐことが賢明である。