「温故創新」210202 N655 伊波喜一

節分で 心の中の 鬼退治 三障四魔を 豆で蹴散らせ        

 節分の日は朝から雨が降っている。昨晩から降り続いており、地面もしっかりと濡れている。 

 1日、ミャンマー国軍はクーデターを起こし、政権与党・国民民主連盟(NLD)のアウンサンスーチー国家顧問らを拘束した。その後、国軍系テレビを通じ、1年間の非常事態宣言を発表した。 

 昨年の総選挙では、NLDが改選議席の8割を超す396議席を獲得した。国軍側は、有権者名簿の重複など不正があったと主張したが、確たる証拠は見つからなかった。 

 ミャンマーは民政移管から10年目を迎える。この10年で、日本からの進出企業は53社から433社へと広がった。日本政府も計1千億円の円借款を供与してきた。 

 米国は早速「選挙結果を覆し民主主義への移行を妨害するいかなる試みにも、反対する」と声明を発表した。

 国連も「ミャンマーの民主主義的な改革に、深刻な打撃を与える」と声明を発表した。

 一方、中国は「ミャンマー各勢力が憲法の枠組みの下で意見の相違を処理し、政治と社会の安定をはかることを希望する」とコメントし、状況を静観している。 

 自国の経済的利益優先と民主主義尊重との折り合いをどうつけていくのか、国際世論を喚起しリードする日本でありたい。