「温故創新」201121 N597 伊波喜一

洋上の 風力使い 発電の 拡大狙う EU戦略  

 南風が吹きつける。空気が乾燥しているため、畑の土も舞い上がる。しばらく雨も降らないとのことだ。 

 EU欧州委員会は海洋再生可能エネルギー戦略を発表し、2050年の温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を示した。

 それによると、現在1200万kWの洋上風力発電の能力を、30年までに5倍の6千万kWにする。50年までには、25倍の3億kWにする。 

 潮力発電や海に浮かぶ太陽光発電などの開発や商業化にも、力を入れる。これには、50年までに民間資金を中心に、8千億ユーロ(約98兆円)近い投資を必要とする。

 世界の洋上風力発電能力の40%は、EU海域に存在する。

 日本政府も洋上風力発電能力を30年までに1千万kW、40年までに3千万kWに増やす考えを示している。 

 これまでは大量投資・大量生産・大量移動・大量生産が、当たり前のように行われてきた。

 石油・石炭・ガスなど、有限である資源を使い放題使い、害をまき散らしてきた。

 しかし、地球の生態系を壊すとそれが人類にはね返ってくることに、遅まきながら気づかされた。コロナ禍はその動きに拍車をかけた。 

 環境や人道、医療や教育改革など、取り組むべき課題は多い。