「温故創新」201108 N585 伊波喜一

皇嗣 皇位継承 順1位 国内外に 皇家の礼を 示す儀式と

 公園の木々が微かに揺れている。曇り空から薄日が差し込んできて、暖かい。公園の南天の実は、真っ赤に熟している。

 今日は夕方から夜にかけて、急速に冷え込むとの予報だ。 

 米大統領選は最終局面を迎えているが、まだ勝敗が決まっていない。ペンシルベニア州などの激戦区では、得票率の差が0.5ポイント超えていないと州法で票の再集計が行われる。 

 また、身分証の提示が出来なかった人達などの暫定投票も、数万人にのぼる。これ以上の混乱がないことを、祈るばかりだ。 

 今日、皇居で皇嗣宣明の儀が取り行われる。

 これは、秋篠宮様皇位継承順位第一位の皇嗣になったことを、内外に示す儀式である。当初は4月に予定されていたが、新型コロナの影響で延期されていた。 

 立皇嗣宣明の儀では、装束姿の天皇陛下秋篠宮様皇嗣を宣言する。続いて、秋篠宮様皇嗣としての決意を述べる。

 この儀式は、今の天皇陛下が皇太子になったことを宣言した立太子の礼にならった。招待者は当初の350人から、約50人に絞られた。 

 皇嗣継承をめぐる課題は、日本の今後の未来を映す鏡でもある。

 伝統継承と男女平等との折り合いを、どのように考えるのか。

 また、血統と多様性の兼ね合いをどうつけていくのか、結論を先送りにしてはならない。