「温故創新」200828 N524 伊波喜一

米中の 軍事衝突 突然の アクシデントで 起こり得るかと     

 安倍総理潰瘍性大腸炎悪化のため、辞任表明した。突然の発表だった。自民党は次期総裁選びに、血眼となっている。

 いずれにしても、安倍総理の真価が決するのは、4半世紀程を経ないと分からない。

 ポピュリズムに流されやすい国だけに、歴史というフィルターを通して物事を判断していきたい。 

 さて26日午前、中国軍が浙江省青海省から訓練用ミサイルを4発発射した。着弾地は、海南島西沙諸島の間の海域である。これは米国の「航行の自由作戦」への牽制と見られている。 

 中国は近年南シナ海での権益拡大を目指し、岩礁の埋め立てやその軍事化に精力を注いでいる。

 米国は岩礁埋め立てや軍事施設化に繋がる工事に関わった中国人に対して、査証発給制限措置を取っている。商工省も中国企業24社への制裁措置を発表した。 

 劣勢の伝えられるトランプ大統領は、中国の盲目人権活動家陳光誠氏を共和党大会に呼び、経済・軍事に加え、人権擁護からも中国と対峙する姿勢を見せている。 

 軍事衝突は、偶発的に起こる。中国も米国も、国内事情が極めて不安定である。不測の事態がいつ起きてもおかしくない。覇権国家を表に出しての挑発行為は、国を亡ぼすきっかけとなりかねない。