「温故創新」200707 N473伊波喜一

誠実に 答えるべきを はぐらかす 踏みにじるかな 遺族の気持ち 

 九州を集中豪雨が襲っている。熊本県では20万人、福岡・長崎県ではともに40万人、広島県でも5万2千世帯に避難勧告が出されている。 

 森友学園を巡る財務省の公文書改竄問題で、遺族が公務災害に関する開示請求をした。人事院は黒塗りではあるが70ページの文書を開示した。 

 一方、近畿財務局は、コロナ禍による「緊急事態宣言に伴う業務多忙」を理由に、部分開示した10ページの文書以外は、来年5月まで開示の可否を決める期限を延ばすと通知している。

 行政機関個人情報保護法では、開示請求から30日以内の開示決定を原則としている。が、文書が著しく大量で事務遂行に著しい支障が出るおそれがある場合には、開示決定を「相当の期間」で延長出来ると規定している。 

 緊急事態宣言も明けた上に、特定の職員一人の情報、それも70ページほどの開示に、ナゼ1年間もかかるのだろう? 

 余程、開示されては困る内容が書かれている、としか思えない。 

 この事件では、公文書改竄という聖域への冒涜疑惑が払拭されていない。公けの立場にある機関は、疑惑を持たれた時点でアウトである。

ましてや、疑惑への不誠実な対応は論外である。 

 徹底究明と解明を望みたい。